このレビューはネタバレを含みます
チャーリーとチョコレート工場の前日譚と聞いて迷わず視聴。全然前日譚ではなかったがめちゃくちゃ面白かった!
個人的に面白いと感じる映画の共通項に「謎が多いけど分かりやすい」というものがあるが、この映画はそれにピッタリハマっていた。あらゆるシーンにおいて「後々大事になるんだろうな」という期待感がありずっと楽しい。
宿を外から映して「一生の宿」と書かれている壁を見せながら会話劇を進めるなど、無駄のないテンポの良い作りもGOOD。
そして説明不要のティモシーシャラメ。この映画見た人はみんな彼のことが好きになっちゃうんじゃなかろうか。私もその1人です。
動物に優しいウォンカが魔法動物に優しいニュートに見えました。
ポータブルチョコ作りマシーンはトイ・ストーリー2のウッディ修理シーンのようなガジェットの心地良さで男心を掴まれた。
大手チョコ会社が警察買収して私服を肥やしてるのゴッサムシティくらい腐敗してたけど、賄賂がチョコだったことでだいぶマイルドにみえ、ファンタジー映画としてのバランスも上手く保たれていた。
とても面白い映画だったのだが、見終わった後どうしてもモヤモヤが残ったのは「聞いてた話と違う」という感情になったから。
興行収入をあげるためなのか知らないが、観客を騙すようなプロモーションはしないでほしいと切に願います。