けーすけ

SNS-少女たちの10日間-のけーすけのレビュー・感想・評価

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)
3.5
幼く見える18歳以上の女優3人を、12歳という設定にしてSNS上で友達募集をかけてみたら・・・というチェコで制作されたドキュメンタリー映画。




もともとチェコでは幼い子供への性犯罪が多いらしく、実態把握と警鐘のために作られたようで、ドキュメンタリーとしては面白い出来だとは思いましたが、個人的には終始不快感が心にはりついてしまい、なんともいえない気持ちになった映画体験でした。



(12歳という設定の)少女たちにコンタクトを取ってくる男性は40代とか50代のおっさんばかり。
会話を始めて二言目には「脱いで」とか、既に自慰行為をしているとか。そして自分の性器の画像を送りつけてくるという意味不明さ(嘔吐)。

百歩譲って(譲りたくないけど)、こういった男性が女性を恋愛や性的対象とするのは理解できるとはしても、自分の性器の画像を見知らぬ相手にいきなり送り付けるってどんな脳内なんだ?
こういう奴らは去勢してしまっていいと本気で思った(麻酔無し、枝切り鋏でジョキっと!)。

顔等にはモザイク処理が施されているけど目と口元はそのまま残されてあり、それがなんとも不気味なマスクに見えて、ますます怖い&キモチワルイ。


想像を超えたヤバい連中の相手で、演じる女優陣の為にカウンセラー等を用意して万全の態勢で撮影はしていたようだけど、それでも「もうやめていいよ」「そこまでする必要あるの?」と感じるシーンもしばしばあったりでこちらまで精神的ダメージ特大。


こういった事が起きるのは、もちろん加害男性が100%悪いとはいえ、サービス提供側で制限をかける機能等がちゃんと働いていないのも問題(一応そういった点にも触れられてはいた)。


チェコに限らず日本を含めた世界中でこういった事は起きているだろうし、問題提起としてはいいドキュメンタリーだったのかも。
とはいえひたすらに不快感を覚えるので、仕方ないとはいえそこには覚悟が必要な作品です。


[2022-004]
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