シギ

黄龍の村のシギのレビュー・感想・評価

黄龍の村(2021年製作の映画)
5.0
「黄龍の村」

人里離れた村で、
若者達が恐ろしい目に遭う話。

面白すぎ!
人生で観た1700本で一位。

1回目だけが超絶面白いという
「カメラを止めるな!」とか
「シックスセンス」系の、
ネタバレ厳禁映画なので感想が難しい。
記憶消してもう一回観たい。

ネタバレを避けて感想を。

まず、
法律の通じない山奥の村で、
恐ろしい風習によって生贄にされる若者達
という、ホラー部分がしっかり怖い。

村人達の、話の通じなさが尋常ではない。
見た目もちょうどイヤで、
「あ、これ、逆らっても絶対勝たれへんな、、、」という絶望感の中で
陽キャ達が蹂躙されていく。

そしてドンデン返しが気持ちいい。

前半30分を、
全てフリとして使い捨てる神采配。
客を騙すためのミスリーディングが天才的。
確かにずっと気になってた小さな違和感が、
後半で怒涛の伏線回収となる。
「そうきたかー!!!まじかー!面白すぎ!」
ってなる。

一番響いたのは台詞回し。
無名の役者ばかりなのに、
アドリブとしか思えない自然な台詞が新しい。
思うに、
不要なやりとりが多いのだ。
ストーリー進行に必要な説明台詞が少なく、
友達同士のじゃれ合いやリアクション、
ボケやツッコミが、隠し撮りしたのかと思うほど自然。

そのおかげで、
荒唐無稽なストーリーのはずなのに、
「本当にあった話かも」という、
ドキュメンタリーに見える現実と空想のギリギリのラインを攻めてくる。

そしてアクション。
かっこよすぎ。
中2病全開。
邦画でもここまで出来るとは、、、

好き過ぎて、
休憩無しで3回繰り返して観てしまった。

999点
シギ

シギ