このレビューはネタバレを含みます
すごいよかった。
たまらなく寂しくて自暴自棄になる気持ちには痛々しいほど共感してしまい涙が出た。
無くなってしまった『生きたいという気持ち』を取り戻そうと必死になっているのだなと解釈した。
人に頼らず生きようとしているつもりで、最初から最後まで人(と人間以外の生き物)に随分とお世話になっている矛盾を映像で観ることで、どんなに人付き合いが苦手でも、1人で生きていくのは無理だと再確認できた気がする。
一つひっかかっているのが、もう直ぐあの世へ旅立ってしまうミゲルが主人公に『お前はTake take takeだな(人から貰ってばかり)』と言って、それに対して主人公が『それが私よ。あなたはGive give give(人に与えてばかり)ね』と何の悪気もなく返していた所。
人間皆ギバーでいるべきで、テイカーは常識がない、人格に非がある人間だという固定概念があったので、ミゲルのこの言葉かけが嫌味に聞こえ、でも劇中では嫌味としては描かれてないようで困惑した。