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大怪獣ガメラのsithmaroのレビュー・感想・評価

大怪獣ガメラ(1965年製作の映画)
3.0
TOKYO MXのテレビ放送にて鑑賞。
昭和ガメラは何本かは観ていたのだが、原点であるこの作品には触れていなかったので今回初鑑賞。

唐突すぎる展開や、ツッコミ所が多いのは想定の範囲内…
と言いたい所だが、さすが昭和の怪獣映画。
北極で古代アトランティス文明の伝説の亀ガメラの調査とか、謎の国籍不明機が撃墜されて核爆弾爆発しガメラが復活とか、とにかくぶっ飛んでいる(笑)
いや空を飛ぶ亀の怪獣なんてものが既にぶっ飛びすぎているのに、そこにツッコミを入れることそのものが野暮なのだろうが。
尺の都合もあるのだろうが、「なんでそうなる???」な展開が最後まで続く。

全体を通して見ると、良くも悪くも東宝とゴジラに対する大映の対抗意識が見え隠れしている。
54年版の初代の『ゴジラ』は子供向け要素というのはほぼ無いに等しいのに対し、こちらは子供もターゲットとして視野に入れているのがよく解る。

54年版『ゴジラ』のような練りに練り込まれた作品ではなく、かなり大雑把な作品ではある。
とは言え長く愛されることになるコンテンツとキャラクターを産み出したという功績も忘れてはならないだろう。
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