ケイスケ

シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―のケイスケのレビュー・感想・評価

3.1
『燃えよドラゴン』じゃないんだから回想から回想にいくのはやめろ😅笑。

天才的な頭脳の持ち主であるロス・ウルブリヒトは、自由な世界を求め違法薬物や武器などを匿名で売買できる闇サイトを創設。「シルクロード」と名付けられたサイトは「闇のAmazon」とも呼ばれるほど急成長し、警察の捜査をかわすべく彼は絶対に身元が発覚しない強固なシステムを築く。一方、行動に問題があり麻薬捜査課からサイバー犯罪課へ追いやられた捜査官リック・ボーデンはIT技術に疎かったが、独自の捜査方法でロスに接触する。

ダークウェブを少しでも調べたことがあるなら「シルクロード」を聞いたことがあるはず。運営者のロス・ウリブルヒトは終身刑になっていますね。 Amazon並にドラッグが手軽に届くとかヤバスギィ!ネットの天才に対して、パソコンの知識が全くない捜査官が挑む構図はベタだが面白い。このウリブルヒトとボーデンのダブル主人公がほぼ同じ比率で描かれています。

ネットの天才の思考は理解が難しい。ガチの犯罪者のウリブルヒトと比べてはいけませんが『ソーシャル・ネットワーク』で描かれているマーク・ザッカーバーグとか。ティラー・ラッセル監督は犯罪もののドキュメンタリーを多数撮っており、本作もドキュメント的な場面もありますね。

ちなみに本作で知りましたが、シルクロードってもっとディープなダークウェブで一般人はアクセスがかなり困難なサイトかと思ってましたがそこまで見ること自体は難しくなかったんですね。まあ何にせよ、月並みな言い方になりますが“世界を変えたい”と思うならね…もっと他にやりようがあるでしょうよ、とは言いたい。

ちなみにダークウェブを扱った映画だと『アンフレンデッド:ダークウェブ』を思い浮かべますが、あの映画のようなホラー要素は特にありません。むしろ全体的には平凡で、逆にアングラサイトの怖さが薄れたような…。実話の犯罪ものが好きなら観てもいいと思います。