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あいつと私のseapony3000のレビュー・感想・評価

あいつと私(1961年製作の映画)
5.0
安保闘争デモに接する大学生たち、好きだった笹森礼子の結婚式で自棄飲みしたいオザショーに付き合う口実で干渉過多な母に反抗すべく自分もデモに見学がてら参加するいづみ。これが半端だなんて少しも思わないし、がっつり参加の吉行和子に会いに行こーなんつってオール決めて向かうも吉行さんの相棒の標滋賀子さんがイケてる左翼男子にレイプされ。その後のバカンスで知る裕次郎の性体験。嵐の中別荘飛び出して大木にしがみつくいづみ、無理矢理のキスに必死にしがみつくいづみ、キスの途中で目があってしまうふたり。翌日渡辺美佐子に「ぶたせてください!」からのスマッシュヒットの即ビンタ。若い学生たのしそーと思いながらみっちり大人の不衛生な感性みせられてそれでも泥沼にみせないライトタッチ。剣山置いてオーバーザトップする親子の血の腕相撲。取り柄は見て見ぬふりの優しさしかない宮口精二がいちばんかまってちゃんだけど、みんな適度に持ち上げてくれるのもなんかいい。最後にまたいづみちゃんが手で口を抑え込まれてハッピーエンド。真っ当な自分と打算的な自分のモノローグを交互に繰り出すところも良いし、清濁善悪白黒きっちりできるわけない人間ドラマで嬉しくなってしまう。デモ?って聞いて目をギラつかせる妹の吉永小百合、アーンポアーンポってはしゃぐワコちゃんに尾崎くるみちゃん可愛いー。そして標滋賀子のその後のイキイキした表情をみてほんと嬉しかった。標さん好きです。
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