このレビューはネタバレを含みます
時が全てを破壊する
数年前に視聴した「クライマックス」と同じギャスパーノエ監督の映画。
クライマックス同様天地が逆転した撮影方法は観る人の感性をぐらっぐらにする効果がある。
それも冒頭から天地逆転で初っ端から感性を壊され、期待が高まった。
時系列が逆転しており、最後の凄惨な事件から冒頭の幸せ絶頂へと映画が進行する。
冒頭に地獄を見せられ、そして冒頭の幸せを見せらることで絶望が加速する作りは数ある胸糞映画の中でも新しいどん底で新鮮だった。
最初はあんなにも見づらい天地逆転、カメラぐらぐら演出なのにもかかわらず、問題のレイプシーンは定点カメラで傍観させられる。監督の性格の悪さを存分に感じられた。
よき映画でした。