カテリーナ

アレックス STRAIGHT CUTのカテリーナのレビュー・感想・評価

アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)
2.5
ギャスパー・ノエって?

赤い壁の地下道を歩く女の背中
赤い色が血の色に見える
紙屑が散らばるねずみ色の道は何処に辿り着くのか 見当もつかない
そしてはじまりは 唐突に連れらしき女を殴る男 暴力に慣れているらしくその場から何とか逃れ向こう側に走り去る

突然の出来事に出くわした別の女
アレックスは 顔を引き攣らせ 恐ろしさと驚きの入り混じった表情で男を見てる
「ここから逃げろ」
頭の中で繰り返す言葉は脳に到達する前に空回りする

はっきりと悪意を感じるニヤニヤ笑いを浮かべた男がミソジニストだと悟った瞬間
次に何が起こるかわかるが
問題はどんな形でその嫌悪感を晴らすのか
アレックスはパーティ帰りの
水着のようなドレス一枚
ミソジニストの頭の中が透けて見える

「私は何故この映画を見る選択をしたのだろう」

見ている最中より見終わった後の方が
後悔と自己嫌悪は大きかった

ギャスパー・ノエってどんな監督?
どんな人間?どんな男?
私と生まれた年が同じ
『シネマ坊主』で松本人志が面白かったと
評価していた『カノン』を撮ってる
こちらも相当な胸糞映画らしい

世界は広い 色んな人間がいる
私の想像も及ばない世界や人間が
山ほどいる
その中のひとりに過ぎない
その中の作品のひとつに過ぎないけど

理解はできない
でも最後まで見た
吐きそうになりながらも


純粋で単純で世の中を知らない
人たちには見て欲しくない
知らなくてもいい
こんな事
カテリーナ

カテリーナ