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デューン・ サバイバー 砂の惑星のslowのレビュー・感想・評価

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冒頭、戦場へ向かうクルーたちのノリがまるでオンラインゲーム中のそれだったり、戦闘中のクルーを表示する分割画面がリモートで繋がるわたしたちのそれにしか見えなかったりと、なかなか話に入り込み難かったけれど、20分程経つとタイトル(原題)通りduneをdrifterし始めて、しかもそれがけっこう好みの映像なもんだからちょっと真剣に観てしまった(でもduneって感じの惑星ではなかったし、タイトルは『drifter』の方が観る人増えた気もする)。
未知の惑星に不時着した主人公がそこから脱出するために奮闘するという物語。主演のフィービー・スパローがまさに孤軍奮闘で本作の出来を押し上げる頑張りを見せていた。というか本当ほぼ彼女しか出てこないので、キャスティング次第では見てられない作品となっていた可能性も…。全然情報ないからほぼ無名なのだろうな。エミリー・ブラントぽさもあるけれど、しっかりと彼女自身の魅力も光っていた(表情が印象的)。戦闘シーンの頑張りもひとつ見所だったかな(色んな意味で)。
ただ、この映画、それだけと言っても過言ではなくて。無理矢理話を掘り下げて観ようとしても、深さがない。ないものはない。風景(どこまでが本物?)や役者、宇宙服や小道具は普通に良かっただけに、もったいない作品だった。
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