Toineの感想文

オキシジェンのToineの感想文のレビュー・感想・評価

オキシジェン(2021年製作の映画)
3.4
【視覚と痛覚への華麗なるアプローチ】
先日感想文を投稿いたしました「スマイルコレクター(2007)」のヒロインと同じ方が主演のワンシチュSFスリラーでございます。
こちらの作品は以前も観たことがあったのに女優さんがメラニー・ロランさんだと気付いておりませんでした😂
フォロワーさんが教えて下さりまた観たくなっての再鑑賞です。

苦手なSFもアジャ様が監督ならば大丈夫な筈。
そう思って挑みました。
大正解だった。
画が美しすぎる。
メラニーさんも何て綺麗なお顔の骨格。
瞳の形。きらっきら。
ずっと観ていたい。

メラニーさんと会話するAIミロさんのお声がイケボすぎて2回目の鑑賞中も上がる心拍数。
私は声フェチ。
お声の主はマチュー・アマルリック様だった。
(今更ググった)
本当に絶妙にAI感があるのに優しい声音。
耳も目も幸せだ。たまらん。

舞台はとっても狭い場所。
私は潔癖症なので無菌室のような清潔感のある空間を観ているとメンタルが安定します。
メラニーさんが緊急事態なのに心休まる私。
冒頭の真っ白なタイル張りのお部屋?に現れるハツカネズミのカットなんてテンション神上げでございました。
しかし閉所恐怖症の方がご覧になったらきつそうだなと思いました。
先端恐怖症の方もご覧になるのが大変かも知れませんね。

中盤で自分の正体を知ったメラニーさんの絶望など切なくて大変良かったです。
ただ唯一オチが好みでなかったのです。
終わり方が格好良すぎて…。
え?アジャ様??本当にそっちのルートで締め括って宜しいのですか?と。
そこはネトフリさんに気を使わず初心に戻って欲しかったです(「ハイテンション(2003)」とかその辺りの時代に)。
また尖ったドSなアジャ様のグロゴア作品が観たいなー。