ニクガタナ

とんびのニクガタナのレビュー・感想・評価

とんび(2022年製作の映画)
3.4
幾重にも重なる親子愛の物語。重松清の原作未読。ドラマ版も観てない。親子愛ものは好物。もっと号泣するかと思ったが、時々うるっとするぐらいで肩透かし。ほぼ悪意のない優しい世界は瀬々監督には不向きで物足りなかったのか、主演の阿部寛を筆頭に皆芝居が大きく大味。演出が不味い。中ニからアラカンまで演じた北村匠海のヅラが何かと酷くてゲンナリ。薬師丸ひろ子は終始ほぼ全く変わらない見た目。濱田岳が後半一寸しか出てないのに抜けのボケ画でも抜け目なく笑かしてくる。子役たちが子役然として皆魅力薄。フォークロアっぽい劇伴もベタ。広島の田舎の昭和一桁生まれの男だとしても、大学進学以降息子に全く会いに行かないとか、息子の婚約相手がバツイチ子持ちだって戸惑うとかある?怒り爆発させたり、頑固になるポイントも不明でキャラ造形が微妙。劇場ですすり泣くご年配の方々もいたから、主人公と同世代には分かり合えるの?劇中阿部寛が歌う「ダイナマイトがよ~」が耳から離れない。
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