いや、泣けました。
ちょっと泣きすぎくらい泣けました。
とにかく、阿部寛さんの不器用でやや情けない父の演技が素晴らしいです。
そして主人公である旭を支える優しい隣人。
時に厳しく、そして優しく安男と旭を支える照雲(安田顕)さん、早くに妻を亡くした旭の母親がわりのたえ子(薬師丸ひろ子)さんなど、出演者の方々が旭の成長を支えていきます。
そんな父が息子に、ついた嘘。
この嘘はきっと妻を助けることができなかった後悔と、寂しい思いをさせている息子への優しさなんでしょうね。いや、そりゃ父としてはホントのことは言えませんわ。
自分も瀬戸内海で育ちましたので、広島弁の父の姿や街並みを見て、故郷を思い出しました。
小さい頃からお酒ばかり飲む父の姿と自分にはなぜ母親がいないのか。
この悩みが解けた時に今度は自分が父になる。人は支えあいながら生きるという当たり前のことが実感でしる素晴らしい作品でした。