冒頭、軽快な音楽と共にまるで予知していたかのようにドンピシャなタイミングで次々とこなしていくマーク。なんだこいつは!?と思ったら同じ日をループしていることが明かされる。ここ一連の演出鮮やかで好き。
同じく同じ日をループし続けるマーガレットと出会い、退屈で変わり映えしない日々が彩りや意味のあるものへと変わっていく様子が素敵で、彼女の意味深な態度にやきもきしつつ惹かれていく。日常に溢れる小さな奇跡を探す2人が尊い。
そしてマークを主人公として進んでいたストーリーが一変、彼がこのループの主人公ではないと自覚すると同時にマーガレット視点に切り替わるのだが、ここからの展開が素晴らしい。マーガレットのこれまでのセリフが繋がり、同じ日に固執する彼女が明日が来ることを受け入れ一歩を踏み出すクライマックスはグッときた。
「パームスプリングス」といい、これ系のループ世界でのボーイミーツガール好きだなあ。