主人公マークは、タイムループを繰り返し、それを楽しんでいる様子から始まる。
繰り返していく日々の中で、同じ年代の女性マーガレットと出会う。
彼女もまた、タイムループを繰り返していた。
マークは、今が楽しいので、特にタイムループを終える理由がないように最初は感じられた。
マーガレットは、明日が来て欲しくないので、仕方なく今を生きている感じがした。
が、話が進むに連れ明かされていく私生活。
マーガレットの母はがんだった。
タイムループの日は、母の命日だったのだ。
そんなこんなで二人は互いに惹かれ合い、思い合い、タイムループを解き明かそうとする。
そして、マークの意思や行動が変わったからか、次第に未来も変わるようになった。
妹や父とも打ち解けた。
マークが作ったある地図、そこからマーガレットはその意味を紐解いていく。
パターンから考察。
ここで何時に何が起きる、そんな何気ない繰り返しを辿ると、何か一つが足りないことに気がつくのだ。
マーガレットの母が遺した言葉が深かった。
要約だが、
『一刻一刻を失っていっているけれど、手に入れてもいる。毎秒が奇跡で、それが積み重なって人生になる。全てを手に入れ、そして最期に全てを失う。それでも価値がある。』
と、人生には価値があることを伝える。
保証するわ、とマーガレットに最期の言葉を託す。
マーガレットは、何かを決意したようにマークと病院を出る。
0時。
二人は眠ることなく、一緒にいた。
タイムループが終わったのだ。
二人は土砂降りの中、夢中になって手を繋いで走り去っていく。
タイムループがなぜ終わったのか明らかではないが、残りの一つの奇跡は、愛だったのではないかと推測。
人生に、少なからず愛は必要だと思った。
家族、友人、恋人、まったく知らないどこかの人、などから愛をもらったり返したりして、人生が彩られていく。
どんな人生で終えるか、まだあと30年くらいあるので、のんびり考えたいな~と思った。
マークが作った宇宙空間や、マーガレットの部屋のライトが綺麗で素敵だった。