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ピノキオのEPATAYのレビュー・感想・評価

ピノキオ(2022年製作の映画)
3.7
ピノキオにおける願いとは何なのかを見つめ直したことで、「どんな見た目であっても良心があれば本物の人間(=白人)に“なれる”」というアニメ版に対して、「どんな見た目でも良心があれば君は君だ」というメッセージ性に変わっていたのは素晴らしい。

観ればわかると思うけど、シンシア・エリヴォをブルーフェアリー役に起用することで心ない批判を受けるのは端から承知の上で、それもメッセージ性に組み込んでいるので反ポリコレが大好きな黒人を起用する“意味”はちゃんとある作品。

要するにブルーフェアリーが黒人になっただけで認めない人は、ピノキオを人間と認めない人と同じとはっきり言うわけである。

これをロバート・ゼメキスが撮ったというのは大きなことだと思う。

ストーリーはかなり駆け足で一つ一つのエピソードは薄め。夢のような長く濃い一晩というのにしても弱めかな。

映像面に関しては、もちろんクオリティはかなり高いんだけど、ゲームのムービーを見ているような感覚だった。
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