たにたに

ピノキオのたにたにのレビュー・感想・評価

ピノキオ(2022年製作の映画)
3.7
【良心】2022年128本目
ロバートゼメキス✖️トムハンクス

「キャスト・アウェイ」「フォレスト・ガンプ」でコンビを組んできた二人。
ピノキオを題材にちょっくら遊んでみようかみたいな作品でした。


ゼペットじいさんのお家にはたくさんのからくり時計があって、それらが非常に凝っていました。りんご食べて倒れる白雪姫とかワニに食われそうになるドナルド、ロジャーラビットなどもカメオ出演(?)し、バックトゥザフューチャーを見たときの童心を蘇らせてくれる感覚に近い物を得ました。この時計は確かに欲しい。ゼペットじいさんはまさに発明家ですね。

そんなゼペットじいさんを演じるトムハンクスですが、クジラ風モンスターに呑み込まれた後の妙な落ち着きと、楽観的な感じが見事にハマってました。真冬に窓開けたまま寝ますし。

ピノキオの高速エンジン化も、"そんなのあり?"ってツッコミを入れた人がどれだけいることでしょう。

大波に飲まれて、舟真っ二つでなんで生きてんの?みたいなご都合主義感は否めない。また、本物の人間になりたい"木こりの人形" のキーワードとして"良心"という言葉が多々出ますが、ここの深掘りも少々薄めです。

プレジャーアイランドに着いたピノキオが、"なんかよくない気がする"というモヤっとした感情は大切にして欲しいと思いますし、破壊欲求てのは未熟な人間がやることなんだということは肝に銘じておきたいですね。

欲を言えばファウルフェローとギデオンのズッコケコンビももうちょっと欲しかった。
たにたに

たにたに