このレビューはネタバレを含みます
アニメ版のピノキオは、下手をすると(下手をしなくても)子供にとってはトラウマ級に恐ろしい映画だった。悪いことをする、悪いことをすれば、報いが待っている。その報いをもたらすヴィランたちの造形も、信じられないほど恐ろしかった。
その恐怖を経て、最後に掴む幸せな奇跡に心を打たれる、という物語のはずが、大それた改変もしていないのに、何故か全く感じられず、何の引っかかりも無い映画に変貌してしまった。
キャラクターのビジュアルも、背景の作り込みも美しく、予告編を観たときは期待できていた分、かなりガッカリ。
そして「涙で全て解決」は、そろそろ卒業してほしいところ。