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ピノキオのRISAのレビュー・感想・評価

ピノキオ(2022年製作の映画)
3.5
ー 現代に新たな息吹を吹き込まれたピノキオ。

誰もが知る、キノピオを
現代版に実写化された本作。

監督は、「バックトゥザフューチャー」や
「魔女がいっぱい」で知られる
ファンタジー作品の巨匠ロバートさん、
そしてゼペット役にトム・ハンクスさん
ってところで見る前から期待値が高くて。

実際も、面白かった〜!!
(序盤のシーンからして、
原作のあの素晴らしいズームアップを
感じさせるような演出もよかったな〜)
ただ、周りの声や評価をみてみると
あまり高いものではないんだよね笑

っていうのも、これたぶん
名作とされたアニメの原作には忠実で
ストレートな作品ではないからなのかなと。

ストーリーの軸みたいなものは
原作と変わらないんだけど部分的に
アレンジされているところが多々あって。

私は原作をきちんと見たのが
ここ最近の話であまり思い入れもないから
本作のアレンジも全然気にならなかったし
むしろ現代版のストーリーとして、
すごくよかったなと思っていて。
(特にあの見世物サーカス団の結末に、
あの新しい彼女の存在や歌、
プレジャーアイランドの感じとかね)

監督のロバートさんって
「魔女がいっぱい」でも感じたんだけど
子供の心を掴む天才だなと思っていて。
わくわくさせたり、怖がらせたり、
しかもそんな演出が程良いのよね〜

本作でもピノキオが立ち向かう世界の闇を
子供たちにも気づきを与えられるような
程良い演出で見せてくれる。



ここからは少しネタバレに
なってしまうかもしれないけど、、

少し前に公開された、
Amazon originalのシンデレラも大好きだけど
本作でもブルーフェアリーの存在や、
あのバレリーナもすごく魅力的だったな〜

それにプレジャーアイランドでも
子供に分かりやすい“だめなこと”の表現が
すごくよかったなと、、
(わくわくしながら遊ぶように破壊していく
子供たちの姿を、今の子供たちがみたら
どう感じるんだろう〜なんて考えたりして)

あと、原作にあったドラッグのシーンは
本作ではなかったけどその代わりなのか
時計を破壊するシーンがあって、、
あれはたぶんドラッグよりも
ピノキオにとっては“だめなこと”の
象徴だな〜なんて思ったりもして。

善悪を判断するって大人でも難しいことだけど、
いつの時代も世の中を生き抜く為に必要なこと。
改めて、新たな息吹を吹き込まれたピノキオから
教わったような気がするし、
また今の時代を生きる子供たちにこそ
見てほしい作品だったな〜。
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