mizuki

就活狂想曲のmizukiのレビュー・感想・評価

就活狂想曲(2012年製作の映画)
4.5
この短さでこの畳み掛け方、良すぎるアニメーションで、就活の超狂気が伝わってくる。狂いながら作ったとしか思えないし、こんなにいいのに他にこの監督の作品がないってことは就活成功したのかな?

失敗したくないという気持ちが強い真面目な人ほど、狂いに狂う。就活はお見合いなので、合うところは合うし、合わないところは合わない。それを頭ではわかっていても、落とされたら自分に価値がないのかなと、少しは考えてしまう。どんなに明るい人でも、周りはみんな傷ついていた。何も向いてない人はいない。環境が合うか合わないかなんだと思う〜。

薄化粧して、窮屈なスーツを着て、髪を黒くして、、外見もアイデンティティの一部だけど、就活は中身を見せる場なので落ち着かせるのが無難。気品のため、気品のため…と言い聞かせてやっていたのを思い出した。でも、気品のためなら、雑誌やビジネスマナー書に書かれた似合わない薄化粧ではなく、似合う濃いめの化粧です。"自分らしい化粧で採ってくれない会社はこっちから願い下げだ"と開き直る方が、適切に堂々といられるパターンもあります。

個人的には、会社の歯車になりたくなかったらはじめから自由に自分で立ち上げればいいと思う。でも、よっぽど頭が良かったり運が良かったりしないとうまくいかない。だったら最初はノウハウを学ぶためにどっかに入る、あるいはここの企業だったらついていきたいというところに入る方が、自分をすぐに適切に活かせるのかなと思う。もちろん失敗から学ぶのだってあり。ハイリスクだけどハイリターンかもってやつ。
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