うにたべたい

スーパー戦闘 純烈ジャーのうにたべたいのレビュー・感想・評価

スーパー戦闘 純烈ジャー(2021年製作の映画)
3.8
歌謡グループ・純烈が主演の特撮映画。
純烈自体が過去、平成特撮に出演経験のある俳優が中心となって結成されており、4人中3人が平成仮面ライダーか平成戦隊モノ出演経験ありです。
本作では監督も特撮番組・映画の特監で著名な佛田洋が務め、敵役やその他出演者にも、特撮ではおなじみの役者が登場します。
映画の内容的には純烈ファンへのサービスを意識したところがありますが、特撮ファンにも嬉しい内容になっていると思います。

スーパー銭湯『御老公の湯』で、今日も満員御礼の歌謡ショーを開いていた純烈。
ですが、その浴場で、老人の遺体が発見されます。
老人の死因は心不全であり、事件性は無いものとして処理されましたが、純烈メンバーは不審な点に気づきます。
実はその老人はエキスを吸われたバンドマンで、"温泉の向こう側"に潜む犯人・フローデワルサを倒すため、純烈ジャーが立ち上がるという展開です。

ただし、ストーリー開始時点では、純烈ジャーになれるのは4人中3人のみです。
純烈ジャーになるためには、温泉の女神・オフロディーテという熟女に選ばれる必要があります。
メンバーのうちで唯一特撮経験のない後上翔太がキーマンで、純粋で烈しい純烈ジャーになるために、彼のオフロディーテを探し始めます。
純烈ジャーが揃うまでのエピソード0に近いストーリーですね。

純烈メンバーは結構いい年のおじさん達なのですが、異様に肌色の割合が多い作品でした。
お風呂だから仕方ないですが、流石にフルチンバトルにはたまげました。
基本的にたくましい身体をしていて、下半身についても、かかったモザイクの大きさにたくましさを感じました。
さすが純烈、体を張ったファンサービスを出し惜しみません。二重三重にたくましいですね。
ただ、リーダーの酒井さんだけは寄る年波には勝てなかった感じを受けます。
半裸のアクションシーンでは、動きに合わせて躍動する腹が哀愁を感じます。

純烈メンバーはもちろん、敵も特撮ドラマで観た顔が登場します。
伊達さんや光医者、黒影の人が出てきて、久しぶりにアクションが見れたので嬉しくなりました。
また、純烈ジャーの変身後の姿のモチーフが、酒井さんが牛、白川さんがカブトムシ、涼平さんが牛かぶりかと思いきや、メカっぽい感じで、そっちのファンも大事にしている感じを受けました。
このモチーフでなるほどとなった方は観て損はないかと思います。