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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカットのkuuのレビュー・感想・評価

4.0
『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』
原題 Zack Snyder's Justice League.
製作年 2021年。上映時間 241分。

バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンなど、DCコミックのスーパーヒーローが集結したアクション大作『ジャスティス・リーグ』。2017年に公開された同作の製作を途中娘さんの不幸で降板したザック・スナイダー監督が、当初思い描いていた構想を実現させるため、追加撮影も行って完成させた新バージョン。
2017年に公開された劇場公開版には使われなかった大量の蔵出し映像や新規撮影の映像も加え、再編集を施し、約4時間にわたる大ボリュームで描かれる。
2017年公開版には出番のなかったジャレッド・レト演じるジョーカーや、同じく初登場となる悪役マーシャン・マンハンターなど、新たなキャラクターも多数参戦。アクアマン、フラッシュ、サイボーグらヒーローたちのサイドストーリーも多く盛り込まれる。

スーパーマンの犠牲を無駄にしてはいけないと考えたブルース・ウェインはダイアナ・プリンスと組み、迫りくる脅威から世界を守るため超人たちのチームを作ることを決意。
一筋縄ではいかない個性的なヒーローたちは、それぞれに過去を抱えながらも、チームとしてひとつにまとまっていくが。。。

ジャスティスリーグの旗印は、希望。
希望には、
あらゆる人々が善の力となる可能性がある。
この基本的な信念が込められている。
それこそが、
貴方たちが、
我々にもたらすことが出来るものだ。
貴方たちは、
地球の人々に努力するための理想、
その理想を与えるだろう。
我々は時につまずき、
そして、時に倒れる。
しかし、貴方たちと太陽の下で共になる。
奇跡を起こしてくれ。
夢と希望は、
貴方たちの中にある母と、
貴方たちの勇気を育てた父と、
そして貴方たちを愛した心は、
今こそ試される。
貴方たちは我々の世界に、
そう希望を与えてくれる。
愛します。
貴方たちが我々を愛したように。
    作中セリフより加筆変更
            Kuuことジョージ

上映時間がハンパない長さながら、今作品は高い期待値を個人的には超えていましたし、ノンストップで観ることが出来、終盤は作品ロスすら感じつつ視聴。
今作品には、偉大なスーパーマンを失ったことへの深い反省が込められていました。
また、ステッペンウルフ、サイボーグ、フラッシュなど、スーパーヒーローに絶対不可欠(個人的に思うことですので)なキャラも含め、すべてのキャラが驚くほど新しく成長していました。
そして、今作品のアクションは、どのチャプターも緊張感があり、ディープインパクトがあったし、ドっキドキするリスクに満ちてました。
特にステッペンウルフの造形は信じられないほど美しく、小生は彼の新しいトゲのある、虹色の鎧を纏った姿に、スーパーヴィランながら畏敬の念すらを覚えました。
また、ジャレッド・レトのジョーカーは、多くを得ることはできなかったけど、改善されたように感じられたし。
今作品は6つのチャプターに分かれていることで、普通の視聴者が4時間の上映時間を乗り切れるような荒唐無稽ながら善き作品になってました。
まじ4時間の上映時間は長いですが、非常にうまく使われており、オリジナルと比較すると、この映画はより構成的に良く感じられます。
また、6つのチャプターの流れも良く、オリジナルと違ってまとまりのある映画になっているように見受けられましたよ。
ただ、繰り返しになりますが、上映時間が長いし、いつ、どのように見るか計画する必要があるのは間違いないあでしょうね。
ただ、演技やCGIがベストでないシーンがあったのも否めないけど、この迫力ある面白い体験から外れることは、全くもってありませんでした。
今作品は、マジ驚愕でしたし、小生はDCの"大"ファンとまではいきませんし、また、現状でもDCEUの熱狂的ファンでもありませんが、しかし、今作品で小生の目は開かれ、ザック・スナイダーの、特にDCEUの作品をもっと見たいとメチャクチャ思ってる心があります。
今作品は、アクションは素晴らしかったし、特に最後のステッペンウルフとの死闘は、あえて云うなら、今まで見たスーパーヒーローのチーム戦の中で一番好きなアクションかな。
アクションからキャラの成長、音楽、映像に至るまで、全てに善きエンタメの価値があると感じます。
ザック・スナイダーに拍手を送りたいかな。
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