レオン

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカットのレオンのレビュー・感想・評価

4.0
まずこの作品は 4:3 のほぼビスタサイズで、現在のTVだと、両端に無映像の黒い部分が縦に出る。
監督の拘りはいいが(本当はなんで?)、作品情報に「画角がワイドでない事」を記すべき。 自宅TVの設定が間違っているのかと、あれこれ調べてしまった。 一般人のレビューで画角 16:9でない事を知り、ようやく落ち着いて見れることに。

4時間の長丁場だが、各キャラのバックグラウンド等が深掘りされている。 通常版はヒーローが集まって仲違いして、また一緒に闘ってと、かなり稚拙に感じたが、今作はヒーロー毎のご事情がより分かって、感情面での描写も強く感じ、圧倒的にこの長尺版の方が優れている。

が、スーパーマンの復活後が浅い説明で、同士討ちシーンはやはり不自然に感じる。
私が監督なら、他のヒーロー達に
「だめだ、カル・エルはまだ、我々を認識出来ていない・・。 どうやら彼の防衛本能は我々を"脅威"と感じているようだ・・。 このままでは無益な戦闘を続ける事になる・・。 彼の前から一旦我々は姿を消した方がよさそうだ・・。」
などと台詞を挿入し、そうだロイス・レインの純真無垢な心が彼を目覚めさせてくれるかもしれない・・。
とヒーロー達がロイスを探して連れてくる展開にすれば、
もっと自然に見れたと思う。

私的にアクションでの見所は、ラストの総合戦より、冒頭のワンダーウーマン国(セミッシラ)での、アマゾン族の結束した戦闘に見入った。 岩柱を打ち砕く要員は、死を覚悟の使命なのか等、早い展開の描写にも思慮深く感じる箇所が多々。 弓矢にロープを繋いで「マザーボックス」を運ぶシーンも理にかなっていて、ほほ~と感心する。 

ド派手なCG描写でななく、こういったディテールに拘ったアイデアある描写が、今後のヒーロー作品には必要かとつくづく思う事に・・。
レオン

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