最高のフェミニズム映画でした。
校内の男尊女卑に憤りを覚え、匿名でフェミニズム的内容の冊子“モキシー”を発行し、生徒たちに声を上げようと呼びかける主人公。やはり性差別にしろ他のどんな差別にしろ、それは差別を受けている側のみが声を上げるのではなく、一見関係ないように見える者も、共に立ち向かうべきである。そうしない限り、差別の解消は難しいのでは無いかと思う。
途中の「If you're doing nothing, you're part of the problem」というセリフがとても印象的だった。問題に対し何もせずに沈黙することは、その問題に加わることになってしまう。
そして、セスのような男性が映画でこんなに自然に出てきたのは、少なくても私が見た中では初めてだったし、とても感動した。男性であるからと言って、ジェンダー差別に対して関係が無いわけじゃない。自らも当事者意識を持って、主人公に協力する姿はとても素敵だった。
ただ1つ字幕翻訳をした方に不満があって、途中のセスのセリフ「you're a super feminist, and a cute girl」っていうセリフが「君は可愛い“けど”フェミニストで」っていう訳し方されてたのは本当に許せなかった。どこにも逆接なんて無かったのに。
でもこれは翻訳者の問題であって、作品自体は素晴らしいので文句無しの★5です。
みんなでタンクトップ着ていくシーンとか、とてもかっこよかったなぁ。
