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CUBE 一度入ったら、最後のCANACOのネタバレレビュー・内容・結末

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

密室に閉じ込められ、理不尽に死んでいく状況下で起こる人間ドラマ、なのだが、予想を上回るチープさだった。①キャラ設定が浅くて意外性が全然ない、②最後にわかるキーパーソンの設定がない(わざとミステリアスにしてるというかもしれないが、そもそも裏設定もないと思う)、③星野源の歌と歌詞が蛇足すぎる。

星野さんのこの曲調は嫌いじゃないけど、この歌詞をこの作品にくっつけたら本当に……ダメじゃない? いやぁ………………「CUBE -蛇足、これ歌ったら、最後-」にタイトル変えたいくらい酷いよ!(「一度入ったら、最後」ってサブタイトルつけてる段階ですでに蛇足なんだけど)

これだけ旬の役者、しかも上手い人を集めて、さらに原作もよいのにこの仕上がりなのは逆にすごい。

柄本時生さんのトーンのまま最後までいってほしかった。柄本さんと違って、メインの役者陣がみんなめっちゃ元気なのが違和感。肌艶良くてキレイ。斎藤工さんはまだモサッとしてたけど、でも元気。健全なリアル脱出ゲームしてるみたいな元気さ。岡田さんは演技めちゃくちゃうまいけど、それを上回るピッカピカの外見で、鬼元気。あの「CUBE」の世界観と全然マッチしない。全員しっかりロケ弁食べてから撮影入ってるのが想像つく元気さ。

全員有名すぎるのが単純にマイナスに出てるのもあるけど。たとえば「カメラを止めるな!」のメンバーでこれ撮り直したらもう少しマシだったかもしれない。

自分の記憶にフィルターかかってるだけ?と疑心暗鬼になって前作も見直したけど、やっぱり前作のほうが圧倒的によかった。
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