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CUBE 一度入ったら、最後のkuuのレビュー・感想・評価

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)
2.5
『CUBE 一度入ったら、最後』
映倫区分 G.
製作年 2021年。上映時間 108分。
謎の立方体に閉じ込められた男女6人の脱出劇を描き、低予算ながら世界的ヒットを記録したビンチェンゾ・ナタリ監督の密室スリラー『CUBE』を、菅田将暉、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎のキャストによる日本版としてリメイク。
監督は齊藤工プロデュース作『MANRIKI』を手がけた映像クリエイター・清水康彦。

突然、謎の立方体=CUBEに閉じ込められた男女6人。
エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員と、年代も職業もバラバラな彼らには何の接点もつながりもない。
理由もわからないまま、ひたすら脱出を試みる彼らに、熱感知式レーザー、ワイヤースライサー、火炎噴射といった殺人的なトラップが次々と襲う。
脱出するためには仕掛けられた暗号を解読しなくてはならないという極限状態の中、それぞれの人間の本性が徐々にあらわになっていく。

キャッチコピー
死のトラップ迷宮。生きて出られるか。
なるほどなぁ~
確かに映画館に高い入場料払って観たなら、きっと生きては(比喩)出れんやろなぁ。
今回はサブスクでの視聴ですので、それは、ないにしても、菅田将暉、杏、岡田将生、斎藤工、吉田鋼太郎のキャストをみたら、この後きっと何かが起こるんちゃうかと停止ボタン押さなかったし、途中停止では出れませんでした。
どうせなら、殺るマシーン、熱感知式レーザーは、カズレーザーにご出演頂き、出演者の皆さんの髪の毛を、根元は黒いプリン金髪にブリーチさせる刑とか🍮。
杏とかのプリン金髪見てみたい。
それに、ワイヤースライサーのかわりに、根野菜などのピーラー(皮剥き)で指を切らす(結構、スパッと切れ意外にジンジン痛い)、斎藤工のイタタタタって地団駄を踏むの見てみたい。
また、火炎噴射なんか止めて、鼻から牛乳噴射を強制するとか、これまた、杏ちゃんの『鼻から牛乳』見てみたい。
まぁ、牛乳噴射の時、間髪入れずに嘉門タツオがギター持って歌い出す。
ここで、マジもんの熱感知式レーザーでサングラスのレンズ部分を切り抜き、その穴の左右から斎藤工、杏の美男美女を各々撮し、ワイヤースライサーで嘉門タツオを全身切り刻まみ、刻まれた物体を火炎噴射で丸焦げ。
これなら完全にブラックコメディでエエのに。
んで、勝ち残ったら勝者には、ユルい昼の番組『ぽかぽか』みたいに2㎏の牛肉を贈呈とかにしハライチの澤部を登場させ、生き残りが澤部頭を撫でて、途中で帰らす。
これも笑えないかぁ。。。
兎に角、煮ても焼いても食えぬならぬ、個人的には戦慄も笑えもせぬ映画でした。
ただ、これがオリジナルで初のCUBEなら訳が違ったんやろけど、器用な日本人どこ行った!
模倣の上手い日本人どこに行ったんや🥺泪。
何故、リメイクを作ったのか。
または、そのことについての今作品は、オリジナルよりも優れてるならポイントはなんなんやろか?
確かに、ドラマ性の多少の追加や、キャラの開発の改善、興味深い結末などを提供してはいる。
しかし、この映画はあまりにも多くの感情とオリジナルに似たストーリーに満ちてた。。。
すいません🙇あまりにも幼稚な文句を並べてしまいました。
改めて、ストーリーの全体的な完成度という点では、今作品は日本人のステレオタイプに対する遊びのように感じられたかな。
オリジナル版には明確な反権力的感情があったのに対し、リメイク版では世代間の対立、社会的礼儀、日常のやりとりにおける本音と建前、集団心理と個人主義に対する批評が提示されている。
見終えて、ふと、オウム真理教団による地下鉄サリン事件の真相に迫るノンフィクション『アンダーグラウンド』(村上春樹作)の一節を思い出した。
村上春樹は、アメリカ人のテロール事件遭遇した際と1995年のオウム真理教団による地下鉄サリン事件の生存者とは明らかに異なる行動をとると。
そないに比較してみたら邦画のリメイクならこれはこれでOKなんかな。
今作品の登場人物の行動はいざとなると不規則で、実際の迷路よりもお互いを恐れているような、オリジナルでは、主人公たちは互いの腹を憎み合っていたが、少なくとも意識的に脱出するために動いていた。
今作品では、キューブがどのように動くのか、そのヒントは主人公たちの前に投げ出されている。
そして、その解決策を偶然に見出す。
演技面では、菅田将暉は主役として健闘しているが、斎藤工や吉田鋼太郎の脇役に負けている部分が多いかな。
田代輝は、菅田と心を通わせる子供役が、妙に淡白で残念。
杏は作業服姿(囚人服かも)が可愛らしいが、キャラが一本調子で、これは問題だと思った瞬間、映画はどんでん返しで驚かせてくれる。
岡田将生については、今作品においては彼を損なっている。
彼はフィナーレに向かって◯◯になりきって変化をもたらせようとしてるが、なりきれてない残念。
全てを考慮しても、今作品は個人的には嵌まらんかった。
オリジナルに比べれば間違いなく劣るが、プロダクションデザインと一流の音響編集が鑑賞体験を高めてくれるだけでも救いかな。
(上からの言葉ですいません🙇)。
一度だけ見るには良くないホラー映画やとは思わない。
kuu

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