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CUBE 一度入ったら、最後のmylifeのレビュー・感想・評価

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)
3.0
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督「CUBE」のリメイクに当たる本作にずっと興味を抱いていたのだがこの度、見放題解禁となり初鑑賞してみた。

オリジナルの「CUBE」については当時その斬新な切り口に衝撃を覚えてしまった私。もう25年程くらい前の話となるが個人的には新たなジャンルを切り開くような革新的な1本であったような感覚。そして、それなりには思い入れも強いのである。

オリジナルは当時のジュエルサイズDVDもまだ所有していて、おそらく10回以上は観ていると思う。なもので予備知識は久々にガッツリある訳だ。さてと、リメイクとしての出来映えはどうなのかな…と言うのが焦点となる。

主演は菅田将暉。そして、岡田将生、斎藤工、杏、吉田鋼太郎等が顔を連ねキャストは豪華だ。さてさて、配役については同じ人数なので、ついついオリジナルと比較してしまう。さほど関係無いかも知れないが誰が誰の役に近いのかな…っと。

オリジナルでは警察官クエンティン、精神科医ハロウェイ、脱獄囚レン、女子大学生レブン、無気力男ワース、プラス…カザンの6人。

斎藤工はレンそのものの行動力。田代輝はレブンのような存在かな。いや、菅田将暉がレブンで田代輝はどちらかと言えばカザンのような印象。吉田鋼太郎はクエンティンっぽいキャラだ。岡田将生はワースっぽいが…ちと微妙。消去法でいくと杏はハロウェイ的な存在なのだが何か違う気も…と言うのが途中までの感想。

さてさて、トラップとか結構忠実にリメイクしているのね。キャラ設定は個人的に予想して楽しんでいただけで特に誰が誰とかは余り関係性は無さそう。

だけど、オリジナルと比べてもキャラの個性は薄いかな。特定の人にだけ心の闇をチラつかせているが、その辺の描写も浅く物足りないかな。

そして、人間同士の争いも弱いね。もっと、極限状態にまで陥って欲しかった。クエンティンのような嫌われ役の暴走キャラが必要だと思った次第でもあった。

実は劇場で見たかったのだが、すこぶる評価が下がってきた様子やったので敢えて見放題解禁の時を待った訳でもある。まぁ、正解かな…っと。。

オリジナルと比較しなければ、それなりには楽しめるかも知れないが個人的には中盤以降下降線を辿る展開でもあったかな。とまぁ、なんやかんやで及第点な印象に終わったのである。
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