雰囲気は嫌いじゃない。
けど、何というか、やはりジャケットに踊らさて思ってたのと違うという感が強く、その余りの地味な展開に途中、思わずウトウトしてしまった。
宇宙から帰還した飛行士に宇宙生物？が引っ付いて来た、それを極秘に研究して兵器利用を企てる将官、これに巻き込まれた女性医師が何とかその宇宙飛行士を助けようと奮闘するってのが大まかな話の流れだけど、この手の宇宙SFとしては割とありがちな話。
ストーリーは丁寧に描かれているんだけど、とにかく全体として地味で、所謂エイリアンとの大攻防戦なんてシーンはほぼ無い。上記あらすじにして、敵は宇宙生物というよりは陰謀企む将官とその部下兵士数名とか、収容所からいかにその目を掻い潜り脱出するか、みたいな辺りがメイン。
当の宇宙生物の造形は、まぁこれまたありがちなビジュアルとは言え、嫌いじゃないし、クライマックスでの活躍はなかなか。だけど地味。
それ分かった上で、ハリウッド映画のような派手さを求めず、一昔前のソ連の空気感を味わいたいって人にはお薦め。
なお、中盤以降、宇宙飛行士の子供の話(シーン)が出てくるが、オチにちょっとだけ捻りがある(意図はよく分からないけど)。
