警察官たちがとある邸宅に急行したところ、中では男女数十名の無残な死体が転がっていた…果たしてこの邸宅ではなにが起こったのか?…というお話
種を明かされればなんてことのないストーリーですし、アメリカの学生なんて酒とドラッグとセックスしか知らないことがまたひとつ証明されてしまいましたね
そもそも中盤までは何のストーリー性もない乱痴気騒ぎをぼうと眺めているくらいしかやることがありませんし、いざ最初の被害者が出たときには全容が手に取るようにわかるでしょう
その後も犬も食わないどころか犬に食い荒らしてもらわないとドラマにならないような痴話げんかを延々と見せつけられ、そして最後は最後だからと余った小道具を消化するだけの無為な行動を冷めた目で見つめることしかできません
プロポーズを間近に控えたカップルと、屋敷の外で全ての痴態を眺めていたカップル、そしてラストの幸せそうな団らん風景だけが救いでしょうか
軽く薄くそして陳腐なことは間違いないものの、それなりに暗い笑いはそれなりに皮肉な笑い、何の情緒もないセックスや暴力、ある意味ではリアルなティーンたちを描いたものかもしれませんね
ザコシくらい誇張して褒めるとすれば筒井康隆風味がありました