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パーフェクト・ケアのsoftmachineのレビュー・感想・評価

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)
4.0
後見人として、本来なら入る必要のない健康なお金持ちの老人を介護施設にぶち込み、財産を取り上げ骨の髄までしゃぶり尽くす…
清々しいまでの悪役、負けず嫌いの竹を割ったような性格、金髪碧眼と三拍子揃った理想的なキャラクターで、まさにパーフェクトな主人公であった。
途中で暗い生い立ちの回想シーンが入ったり、ホントはいい人描写が入ったりしてひよってしまうのではないかと懸念したが、その心配は要らなかった。

『ゴーンガール』に続く人非人キャラだけど、『プライドと偏見』のおっとり長女キャラ、ジェーン役でも不穏な香りが漂っていたから(目が笑ってない、心が見えない)ロザムンド・パイクの真骨頂は、こっちなのだろう。
(あと、グリフターズのアンジェリカ・ヒューストン思い出した)
終盤なんとなく肩透かしを感じたが、先の見えない展開と新鮮な題材は退屈する間もなく、最後まで面白く観ることができた。
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