HAYATO

パーフェクト・ケアのHAYATOのレビュー・感想・評価

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)
3.9
2024年18本目
『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクが主演し、第78回ゴールデングローブ賞で主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞したクライムサスペンスコメディ
高齢者の資産を騙し取る冷徹な悪徳後見人のマーラは、いつものように資産家のジェニファーを次の獲物に定めるが、身寄りのないはずのジェニファーの背後からロシアンマフィアが現れる。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のピーター・ディンクレイジ、『ベイビー・ドライバー』のエイザ・ゴンザレス、2度のオスカー受賞を誇るダイアン・ウィーストらが脇を固める。
認知症などの理由で、判断能力が欠けている高齢者達に対して、財産管理や身上監護等の支援をすることができる「法定後見人」の隙だらけのシステムを利用し、ボロ儲けする主人公一味の悪行を通し、後見人制度が抱える問題を痛切に訴えかけてくる。
悪人vs悪人の構図なので、基本的にどちら側の人間にも感情移入できないけど、マーラがやっていることがクズすぎて、ロシアンマフィア側を応援したくなる。
欲望のままに突き進むマーラは憎たらしいけど、マフィアに臆することなく悪知恵を働かせて戦い続ける姿を見ていると、不思議なことに段々カッコよく思えてくる。
ロザムンド・パイクの流石のパフォーマンス に加え、中盤から表情をまるっきり変え、ただものではない雰囲気を醸し出すダイアン・ウィーストと、何を飲んで食っていようとも、非常に恐ろしいピーター・ディンクレイジの演技が最高だった。
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