ヒラリー

短篇集 さりゆくもののヒラリーのレビュー・感想・評価

短篇集 さりゆくもの(2020年製作の映画)
3.9
ほたる監督、小野さやか監督舞台挨拶回
最終日駆け込み!
どうかな~~~~~~と思いながら行ったけどちょっと面食らった~~~~良い意味で
さるというのも色んな意味があって、色んな人がいる。

いつか忘れさられる
カラーのサイレント、挑戦的だ。。
亡くなった兄が帰ってきた。
実感が湧かない家族の元に電車で運ばれてきた骨壺
本当に去ってしまったんだなぁと思うと同時に遺された側は生き続けなければいけなくて。
でも彼を知ってる人が皆死んだら本当に忘れ去られるし、現にそうやって脈々と生きてきたわけで。
なんかジーンとした。

八十八か所巡礼
単身お遍路で歩き続ける山田芳美さん
彼について歩く監督のドキュメンタリー
四国にはそこそこ行ってるけどお遍路については大変そうだなぁという印象しか持ってなかった。
自らの足で回って、祈願。
道中お遍路さんに親切な町の人達。
お遍路って1回やったら終わりだと思ってたけど何十回もやってる人がいてびっくりした。
てか結構変な人が多いな…!?
絵を書いて2000円!って高いなおいって思ったけど1000円は賽銭に入れる言われたら出すしかない。
今自分が岐路に立っているから山田さんの行いとか何故お遍路をするのかとか色々考えてしまって最後で涙が溢れてしまったよ…
こういう年の重ね方したいし、遺した人に思われる人間でありたい。

ノブ江の痣
夫からのDVから逃げたのぶ江は松葉杖をつく親切な青年に出会い、部屋に上がり込むが…
いやいやいや!!!!!前2本からのホラーは予想つかん!!!
イケメンがこんな親切なわけがない(偏見)と思ったからまぁ予想通りっちゃ予想通りやけど!
まさかのグロ。

泥酔して死ぬる
のぶ江の痣凄かったなーと思ってたらこっちも凄い。いやこっちのがヤバいかもしれん。
泥酔して死なない為に酒を断つも誘惑多過ぎて頭がバグりまくり…
まじで途中から私の脳もイカれ始めてしまってただ茫然のスクリーンを見ていた。

もっとも小さい光
前2つが強烈やったのに…最後の最後で〆てきた…うそ…。
彼女と同棲していた部屋に田舎からやってきた母
鬱陶しく早く出て行って貰いたいものの、彼女とは意気投合
鞄に詰められた握り飯すら鬱陶しがる息子…うちの弟かと思ったわ。
愛情ってなかなか伝わらない。
私はこの年になってやっと親子の在り方について理解出来たような気がする。
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