このレビューはネタバレを含みます
彼女が音楽を創るために捧げた大きな代償の話だと感じた
他人の心を理解し、上手く渡り合うという基本的なことができなくなって、彼女の周りはいつしかトラブルで溢れるようになる
不安を煽るような場面が重なり混沌としたまま、ぶつりと切れるように映画は終わる
印象的なシーンで、パートナーの女性の「あなたは私にアドバイスを求めるべきだった」という台詞がある。その時の彼女にはどうしても他人を頼ることなどできなかったのだが、第三者視点からはもどかしい
他人と長期的に共存できない人生は寂しい
でも自分を基準に行動する彼女を私は否定できない
人生の時間は短く、その中で為すべきことを為さなくてはならないのだから
