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14歳の栞のべるのネタバレレビュー・内容・結末

14歳の栞(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

毎年三月に再上映するべき作品だと思う。DVDにならないのは残念だが劇場で見ることの意味がとてもある作品だと思った。
自分は思ったより他人を理解していないこと、主観でしか見れていなかったことを再認識させてくれた。作品自体はただクラスの35人に密着するだけなのに飽きさせない編集技術の高さ、初っ端から魅了された。紹介される人の順番も見事だなと思った。出席番号順ではないから、何の順番なんだろうと考察するのも面白い。クラスでふざけている男子の場面が映り、うしろの一人でそれを見つめる男の子にフォーカスが変わるところとか、秀逸だなと思った。不登校の子や、恋愛する子、車椅子の子などが登場するが、14歳であるということが良くて、これからの彼らの人生が続いていくと考えると、この映画で区切りをつける必要はないし、何か感慨深いものを感じた。
あの頃、一度も話さなかったあの人は、何を考えていたんだろう。 ふと考えると、嫌なことも楽しかったことも、嫌なほど思い出された。
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