TOYOSU

14歳の栞のTOYOSUのネタバレレビュー・内容・結末

14歳の栞(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

唯一無二の映画だ...!甘酸っぱすぎるし、毎秒昔の記憶が呼び起こされて発狂しそうになった。この中学生たちは自分が同じ歳だったときよりもずっとずっと賢くて、自分がどう見られているとか人間関係について明確な意見を持っているのが凄すぎて、普通に落ち込んだ。36人を順番に紹介していくから間延びするのかなと思いきや、映像の中に次の子の映像を潜ませたり、この子は実はこのやりとりの中にいました的な、構成を工夫してハッとする瞬間を生み出しているが凄いと思った。オッペンハイマーのストローズ編みたいな面白みがあった。それによって、この映画は主人公が限定されてなくて、あくまでクラスの風景は人と人との関わりの中に産まれていると言うことを気付かされた気がする。
普通に中学校生活を送っていると、クラスメイトのあの子にも帰る家があって、家族や兄弟がいて、それぞれの過去の経験や性格から学校やクラスについて考えたり感じているという当たり前のことがわからなかったと気付いた。逆に出演者の子達がこの映画を見てどう思うのか非常に気になる。
ただ、若干後半感動ポルノ的な構成をしていたのが気になった。ひねくれた人間なので、あの子のあのアクションは本当に自主的なものだったのか?など考えてしまった。あと、最初の馬の下り必要なのか??
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