もしも自分の住んでいる世界がこの映画のような不老不死が当たり前な世の中で、自分にもそのチャンスが与えられていたらどうするか?などと考えながら鑑賞しました。
個人的に中盤以降のモノクロ演出で不老不死が当たり前になった世界のシーンの数々より、前半の死体にポーズを取らせてそれが美しいという人々が集まってくる前半のほうが、気味が悪いというか狂気じみたものを感じました。
後半のモノクロ演出はなかなか斬新で最初戸惑いましたが良かったと思います。
役者陣で言えば、主演の芳根京子はちょっと難しい役であったのもあってか個人的にちょっとイマイチに感じてしまいました。
というよりも前半は寺島しのぶ、後半は風吹ジュンと小林薫に圧倒されてしまった感じがありました。
彼らの熟練した演技力はさすがでした。
ちょい役ではありましたが、井之脇海が出演していたのも個人的にとても嬉しかったです。
ただジャンルとして、こういったSF色が強いものはやや苦手かなと思ってしまいました。