たかし

Arc アークのたかしのネタバレレビュー・内容・結末

Arc アーク(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

踊っていたクラブを捨てられた19歳リナは化粧品会社エターニティの理事であるエマに拾われた。
死体をプラスティック化するプラスティネーションを行うボディワークスで働くことになったリナは会社に泊まりながらもトップアーティストのエマや仕事に魅了されてゆく。
赤ん坊の依頼担当に指名されると、17歳のときに産んで見捨てた過去が甦る。

30歳になり、当時のエマの立ち位置になったリナ。エターニティでは、エマの弟・天音が老化抑制技術に成功。いわゆる不老不死を可能にするが貧富の差で恩恵に行き着けない人のデモに巻き込まれる。

リナと天音は結婚し、不老不死の施術を受ける。32歳で天音は「船に乗らなかった」人の居場所❮天音の庭❯を作る決意をする。50歳で天音に不老化異常発生。遺伝子異常によるもので、急激な老化で余命2ヶ月ののち死亡。
リナ89歳。見た目は変化なし。天音の庭で天音が生前保存していた精子による娘ハルと、入社当初仲良かった可南子の娘奈々と過ごす。
天音の庭の高齢者施設に月島芙美が入所。夫・利仁は不老不死を自分の意志で受けず断固として施設に入所せず。
リナは利仁が見捨てた息子だと確信。利仁は祖父母に育てられて母を待つ人生を過ごしていたが芙美に出会って自分の人生を生き出せたと告白。
芙美の死後、利仁も姿を消す。

135歳のリナ。ハルの娘セリも居るなか、不老不死を自ら辞め姿は老婆。
死が生に意味を与えると説いた。


[感想]
配信が終わり間際に急いで見ることにした。
見る前はプラスティネーションについての話かと思ったが不老不死の社会に話が進むとは…。共通してるのは死と生について。死生観を問われる内容かなと。処置を受けるもの、受けないもの、受けたいけどからだに合わないもの、いろいろ居るなかでどう死へ向き合うのか改めて考えるきっかけにはなるのでは?

途中からモノクロに変えた理由は何だろうか。

所々に絵になるシーンがあってそこは作品の美を感じた。
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