そよか

獅子座のそよかのレビュー・感想・評価

獅子座(1959年製作の映画)
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相続で大金持ちに!友人達を呼んで豪勢なパーティー! ......相続権はいとこへ。お金も寝る場所も無く、友人も発ったバカンスのパリを彷徨い歩く。挙句の果てはホームレスとの物乞い巡業。......いとこが死んだ!遺産は俺のものだ!車で走り去っていくピエール

2022/10/06 17:03 昼休み、友達いなくて歩き回ってた自分にぴったりの映画を見つける

ピエールへのシンパがすごい...... 前半は正直退屈だったけど、ぼっちで川沿い歩き始めたくらいから他人とは思えなかった。靴壊れるのとか、川に流されてるゴミに石投げてるのとか、理不尽な苛立ちとか、道端で寝ちゃうのとか、自己嫌悪(石橋で「なんて忌々しいpierreだ!」)とか
『緑の光線』の胎動を感じた。彷徨ってるときのヴァイオリンのマジカルな音色。キラキラ陽キャとの対比(水面の映像。『緑の光線』は海、こっちは川)。人気のないバカンスのパリ。映像美も筋も『緑の光線』のほうが勝ってそうだけど、ピエールは社会全体を腐してる感じが男っぽい痛々しさで好きだった
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