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PASSING -白い黒人-のJIZEのレビュー・感想・評価

PASSING -白い黒人-(2021年製作の映画)
3.4
1920年代のニューヨークを舞台に共に肌が白いものの一人は黒人として一人は白人として生きるコトを選んだ二人の女性の行方をうつしだす。心理描写がぜつみょう。レベッカ・ホール監督の最新作で『メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年)』でのイメージがつよい主演のテッサ・トンプソンが、黒人として生きる女性を熱演している。また"グレー"な人種間におけふ差別が、モノクロの仕様とも相まって揺さぶりをかけている。大義的にアイデンティティを模索したメッセージ性もふかい。たがいに嘘をついて生きる葛藤や、それらの複雑な心理が時代性とともに浮き彫りにする。別の人種を生きるそれぞれに対して、それは責られるべきコトなのか。観る者それぞれに訴えかけるような背景もあったに違いないだろう。
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