白人として生きる黒人、クレアと
黒人として生きる黒人、アイリーン。
10何年ぶりに偶然カフェでばったり会う
幼馴染の2人、アイリーンはクレアを見て驚く。久々に会った友人の人種が変わっている。
また、冒頭のカフェでクレアがアイリーンを見つめるシーンは何故か怖かった。
そして、その後ようやくこの作品が全編モノクロで展開していく理由がわかった。
時折流れるピアノの音色のBGMは一瞬、優雅さを感じるがゆっくりと気味の悪さが襲ってくる。
劇中何度か流れるこの、ピアノのBGMの最初の数回は、アイリーンにとって嫌なことが起きた時に決まって流れるように見えた。
肌は白人に限りなく近く、白人家系で育つも、先祖に少しでも黒人の血が混ざっていると黒人として差別されることも実際にあったそう。
タイトルにもある"passing"は直訳すると『通過』や『通り抜ける』という意味になる。
差別は極めてくだらないが
実際に起きていて、0にならない。