ヨーテボリ映画祭にて。
｢ボルグ/マッケンロー｣の脚本家ロニー・サンダール監督・脚本。
これ面白かった。スウェーデン国内リーグからインテルに移籍し、9ヶ月でイタリアを去ることになってしまったマーティン・ベングソンの話。しかも19歳で引退しているみたいだ。
9ヶ月に一体何があったのか。
夢だったインテルの選手としてセリエAのピッチに立つこと。
彼が夢見ていたことが悪夢になっていくよう。
世界を魅了するフットボールの頂点、華やかな世界のダークサイド。
ファーストチームに交代で少しだけ若手を出場させる光景よく見かける。わたしは経験積ませるか、慣れさせるためだと思っていた。
この映画では残酷な大人の事情をつきつけられる。
17-18歳でまだ未熟で多感な時期に特殊すぎかつ厳しい世界に放り込まれたら……。
周囲からは夢を叶えた成功したと喜ばれるかもしれないが実態は…
一人の人間として夢を叶えるべく希望に満ちた青年はスポーツエンターテイメント業界の中では駒や商品にすぎず。売られた買われたという言葉が残酷に響く。
どこまで本当なのか？と思ったらこれ本人が書いた本が元になっててベストセラーになったそう。彼は今でもスウェーデンで物書きをやっているらしい。
とても面白かった。横浜フットボール映画祭とかでやればいいと思う。
追記 : ロニー・サンダールはアスリートのメンタル問題を描く映画2作続いたのね。で、次もスポーツドラマ「Perfect」オリヴィア・ワイルド監督、ロニー・サンダール脚本、マッケナ・グレイス、トーマシン・マッケンジー共演。足首負傷しながらも体操金メダルのケリー・ストラグの話らしい。
