タイガーズ サンシーロの陰でを配信している動画配信サービス

『タイガーズ サンシーロの陰で』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

タイガーズ サンシーロの陰で

タイガーズ サンシーロの陰でが配信されているサービス一覧

タイガーズ サンシーロの陰でが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

タイガーズ サンシーロの陰での作品紹介

タイガーズ サンシーロの陰でのあらすじ

16歳のベングソンは若きスター候補生としてインテル・ミラノと契約する。プロサッカー選手になることは子供の時からの夢だった。しかし故郷のスウェーデンを離れ、ユースの選手寮で生活を始めた彼を待っていたのは、敵意に満ちたチームメイト達だった。

タイガーズ サンシーロの陰での監督

タイガーズ サンシーロの陰での出演者

原題
Tigers
製作年
2020年
製作国
スウェーデンイタリアデンマーク
上映時間
116分
ジャンル
ドラマ

『タイガーズ サンシーロの陰で』に投稿された感想・評価

ヨコハマフットボール映画祭2022。おっかけ公開千秋楽にて。
結論、サッカー映画の枠だけに収まらない広義の青春映画としても傑作だった。
17歳の誕生日を前にイタリアセリエAの名門インテルミラノにスカウトされたマルティン・ヴェングソン。故郷スウェーデンを離れ、ユースチームに入寮するのだが、そこには敵意を表す冷たいチームメイト達と巨大なプレッシャーが待ち受けていた……

この手のスポーツ映画では、肝心な競技シーンをはじめディテールで感じる違和感がノイズになることが多いのだが、本作は映画をあまり観ない純粋なサッカーファンも納得出来るであろうクオリティでまずは満足。
プレーシーンも主人公に寄ったカメラワークの迫力と躍動感が素晴らしい。
マルティンが試合で才能を見せながらも、チームメイトの嫌がらせでボールが回ってこなくなるシーンを映像だけで見せるのだけれど、簡単そうに見えて結構難しいと思うのだが、サラッと巧みに見せる。
クラブイメージをマイナスにしかねない内容ながらインテルもしっかり協力しているようで細かいディテールや台詞も気が利いてる。「痩せすぎだな。だが、コウチーニョもピルロもそうだった」など、字幕ではオミットされている固有名詞も含めてサッカーファンならばリアルに感じられて、まさに魂は細部に宿るのだなぁ、と。

マルティンが途中出場でセリエAデビューを飾りながらも、「市場価格が値上がるから」とユースチームのコーチに言われてしまうのもリアル。欧州サッカーファンならば誰しも記憶のある「期待されながら消えていってしまった未完の大器」たちをどうしても思い出さずにはいられない。
マルティンが唯一仲良くなるのが英語が話せるアメリカ人GKというのも説得力ある。あの王様イヴラが生真面目そうなマックスウェルと意外にも仲良かったのも、きっとアヤックスで同じ様な関係性だったのだろうと考えたり。

監督のロニー・サンダールは「ボルグ/マッケンロー」の脚本家と聞いて納得。スポーツのトップの世界の呵責無さ、煌びやかな栄光の裏側の影の濃さを本作でも丁寧に活写していく。
ピッチを離れれば10代のひとりの少年に過ぎないマルティンの心の葛藤と、そのくびきからの解放。
えてして、ありがちな転落物語に陥ってしまいそうなところを、新たな旅立ちへの希望へ紡いでいく誠実さに胸が熱くなる。

当たり前の事だが、彼らトップアスリートも1人の人間であり、辿ってきた道のりもこれからの行く末も、私たちと何ら変わらず約束されたものではない。
それがかつて自分が夢見たものでも。
それでもまた、自分で自身の"ハンドル"を握り走り出せる。希望を託した終幕に想いを馳せる。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.5
【ヨコハマ・フットボール映画祭2022:弱肉強食の世界】
第94回 アカデミー国際長編映画賞スウェーデン代表作品。インテル・ミラノと契約し、イタリアへ渡ったものの鬱病を患い、引退したマルティン・ベングソンの自伝を基にした作品。

才能が認められ、インテル・ミラノに入るベングソン。イタリア語がわからない状態、不安と期待を胸にチームメイトたちに会うが重々しい空気が流れている。ここは弱肉強食の世界。莫大な富と名声に近い場所であるが、常に解雇と隣り合わせの地獄であった。ベングソンがチームに入ったことで、誰かが解雇となってしまうのだ。だから憎悪と嘲笑の眼差しが注がれるのだ。また、イタリア語がわからないことを良いことに、プレーの邪魔をしたりベングソンにはわからない悪口を吐いたりする。チームのオーラで彼は悪意を向けられていることを知るのだ。そんな地獄の状況でも、手を差し伸べてくれる仲間はいたりする。一緒に車を運転したり、雑談をして絆が深まる局面もある。しかし、それで傷が癒ぬほどの息苦しい世界が広がっていた。

本作は、サッカーのみならずスポーツや会社など、過度な弱肉強食社会がメンタルにもたらす影響を見つめた作品である。娯楽であるはずのサッカーが苦痛になる。でも苦痛の顔を見せずにサバイバルしなければいけない状況に胸が締め付けられました。

Filmarks未掲載作品についてはnoteにて紹介しました↓
https://note.com/chebunbun/n/n325e60bfeb6e
ShoIkoma

ShoIkomaの感想・評価

3.6


『ヨコハマ・フットボール映画祭2022』にかかる映画。試写で観させていただいた。

サッカーシーン、とくにヨーロッパの主要リーグを追っている人ならば「あるある」となる内容だが、まずそういうストーリーを違和感なく観させてくれるという意味で希少な作品だ。選手たちの様子、着用しているユニフォームやシューズ、プレーシーン、メディアやファンの描かれ方。どれもフットボール界のリアルに準じているから、ストーリーに没頭できる。

「たくさんのタレントが、負け犬としてここを去る。故郷に帰って家族や友人に、人生で最大のチャンスを無駄にしたことを説明する」。多くの日本人選手にあてはまることであり、改めて彼らが“負け犬”と断言されていることに胸が締め付けられた。Jリーグに帰ってきた選手たちの人生はつづき、それぞれ固有の価値を持つ。それでもやはり、フットボールのメインストリームで彼らは“負けた”。

アスリートの強さ、不屈さに僕たちはストーリーを見出す。事実、「なぜここまで強靭なメンタルを持つことができるのか」と思える選手たちをたくさん見てきた。しかし実際には、そうした一握りの選手たちがもつストーリーは、綺麗事だけではないのだと思い知らされた。

リアルだからこそ、サッカーを知らない人が観ればインスパイアな体験にはなるはずだ。しかし娯楽作品のように主人公の変化のきっかけがわかりやすく描かれることはない。この作品をいかにフットボールファン以外に観てもらうかが重要だ。

『タイガーズ サンシーロの陰で』に似ている作品

The Workers Cup ーW杯の裏側ー

製作国:

上映時間:

88分
3.6

あらすじ

2022年カタールW杯の開催が迫る。そのきらびやかな表舞台を支えているのは、カタールの労働者キャンプで暮らす160万人の移民労働者。彼らはカタール人口全体の60%を占める。日中は長時間労働…

>>続きを読む

プライド 栄光への絆

製作国:

上映時間:

118分

ジャンル:

3.7

あらすじ

1988年8月、テキサス州オデッサ。バーミアン高校のアメフトチーム“パンサーズ”は、優勝候補として街の期待を一身に背負っていた。コーチのゲインズは、重圧に苦しむ選手たちを鼓舞し支えていた。…

>>続きを読む

FASTEST

上映日:

2012年10月20日

製作国:

上映時間:

110分

配給:

  • 日活
3.8

あらすじ

MotoGPは13カ国、4大陸にわたる18回のレースを行う時速320キロの世界。2010年シーズンを中心に過去の歴史的レースも交え、バレンティーノ・ロッシの栄光と苦難、ライダーたちの熱き真…

>>続きを読む

グランツーリスモ

上映日:

2023年09月15日

製作国:

上映時間:

135分

ジャンル:

配給:

  • ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
4.2

あらすじ

世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」のプレイに夢中なヤン。父親からは「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」とあきれられる日々。そんなヤンにビッグチャンスが訪れる。世界…

>>続きを読む

HUSTLE ハッスル

製作国:

上映時間:

117分
3.9

あらすじ

運に見放されたバスケのスカウトマン(アダム・サンドラー)が海外で見つけたのは、過去に問題はあるものの並外れた才能を持つ選手。チームの了承を得ることなく自らの判断でこの天才選手の渡米を決めた…

>>続きを読む