『邪魔者は殺せ』って?!
邦題から連想するイメージとは全く違った内容だった。
観終えてみるとなるほど!冒頭の悪しからずな字幕説明に納得。
“体制と非合法組織の闘争がテーマではなくあくまでも事件に巻き込まれた人々の反応を描いたもの”と言うのがよく分かる。
もっと言えば、もはや極端に遠回しなラブストーリーとさえ思えた。
ともあれ巻き込まれた脇役達がとにかく個性派揃いで、もはや主役の印象なんてすっかり霞んじゃうくらい。またシーン毎に主役が代わるリレー方式の展開が新鮮でもあった。
そして、通してシャープなモノクロ映像が緊迫感を煽るしドラマティックな音楽はメロドラマ感を煽る。とりわけ尺を要した雪のシーンの映像美はモノクロとの相性の良さを感じるところで。
タイトルイメージを引っ張って観ると若干の違和感を覚えるものの、え!え!まさか?!なラストはふと『 望郷 』を彷彿とさせるし、きっちり締まった感!