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邪魔者は殺せの3104のレビュー・感想・評価

邪魔者は殺せ(1947年製作の映画)
3.3
影を活かしたショットやダッチアングルなど、のちの『第三の男』などで観られる要素はここで既に効果的に用いられている。

ただ、長い。
序盤~中盤はソツなく進むものの、それ以降がダレて退屈になる。後半に出てくる神父や画家(と酒場)のあたりはとにかく余計。いろいろなものを詰め込み過ぎ(様々な人やものが出てきては離れていく、一種のロードムービー的な構造を楽しむものだとしても、だ)。ランタイムは2時間弱だが体感では3時間近く感じた。

いつ終わるの?とぐったりしていた所に訪れるラストシーンは悪くない。常々映画は最後の“着地”さえ決まればなんとかなると思っている。しかし今作はそこに至るまでが冗長過ぎた。IRA云々の要素も効果的に作用しているとは言い難い。
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