マーくんパパ

邪魔者は殺せのマーくんパパのレビュー・感想・評価

邪魔者は殺せ(1947年製作の映画)
3.2
キャロル・リードの出世作、念願の視聴。キレのあるノワール犯罪映画と勝手にイメージしていたが、やや肩透かし。アイルランドの反体制グループが資金作りの為工場の現金強奪するが、逃走時にリーダージョニー(J・メイスン)が撃たれ重傷を負い仲間から取り残されて1人町を逃げ彷徨う。警察の包囲網の中、市井の人々に匿われながら逃亡する様子をじっくりゆっくり描いている。裏街の路地に伸びる逃亡者たちの長い影、意識朦朧とした視界が捉える風景の揺らぎ、雨から雪に変わる北アイルランドの情景などカメラの使い方に唸るシーンあるも、過剰な期待感には追いつけず残念。