优

ひらいての优のレビュー・感想・評価

ひらいて(2021年製作の映画)
4.5
うざいくらいの善と、自分の心の貧しさ それでもその善に救われること
教室のドアの音 校舎の角 田舎は狭い世界
心をひらいたから最後嘘じゃないことばが出て

硬い殻の中で震えている人を好きになる 愛が憎しみに変わる傷 欠けた爪 己と闘う目
見下しあっている2人は同じ世界にいて同じ海に救いを求める 見透かしてる2人はどこまでもお似合い
可哀想と言われるのが一番嫌 吹きこぼれる炭酸


15のとき読んだ小説・ひらいて 狂ったように好きだった人(対アイドルだから全部一人相撲だ) 縋るように聴いていた大森靖子 すべてがグロいくらいに一致していて、あの頃の少女を救いにいく気持ちでいたけれど
高校3年生のいまの自分がいる場所を見ているようで 正直ごみ箱ぐらいみんな投げるんじゃないかな
恋愛くらいで人生変えたくない
上映後の疲労 外の寒さ まだ暴れてもいいなと思う

水のような映画 知っている青春
优