イチロヲ

ザ・痴漢教師2 脱がされた制服のイチロヲのレビュー・感想・評価

4.5
若い教師と真剣交際している女子高生(立川みく)が、快楽主義者の校長(杉本まこと)により手籠めにされてしまう。マルキ・ド・サドの作風を踏襲している、新東宝配給のピンク映画。

端的に述べると、杉本まこと(現・なかみつせいじ)演じる校長先生の怪演を楽しむための作品。"道徳に抗いながら、人間の本質を追求する"という、サド文学やバタイユにも通じる、倒錯的エロスが盛り込まれている。

ヒロインと真剣交際する青年教師は、校長の独裁体制に反旗を翻す、反乱分子となる立ち位置。二人の関係を知らされた校長が、催淫ジュース(=ドラッグ中毒)を利用することにより、ヒロインを服従させようとする。

電車内で自分の学校の女子生徒を痴漢する校長、校長室で緊縛・凌辱プレイに興じる校長、教室内でレズ・プレイをビデオ撮影する校長。欲望を貪り尽くそうとする人間の生態がありのままに描かれており、アナーキズムの真骨頂を楽しむことができる。
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