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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズのkuuのレビュー・感想・評価

3.5
『悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ』
原題Texas Chainsaw Massacre.
製作年2022年。上映時間83分。

[Netflix作品]ホラー『悪魔のいけにえ』シリーズの一作で、約50年ぶりに姿を現したレザーフェイスの恐怖を描くホラー。
今作品にはショートエンドのクレジットシーンがありますのでお忘れなく。

テキサスのゴーストタウンを再生しようとする理想主義者の若者たちが、レザーフェイスの家に足を踏み入れてしまうアンポンタンたち。
監督をデヴィッド・ブルー・ガルシアが務める。出演は『ハッピー・デス・デイ 2U』などのサラ・ヤーキンや『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』などのエルシー・フィッシャーら。

おはなしは、
メロディ(サラ・ヤーキン)と妹のライラ(エルシー・フィッシャー)、友達のダンテ(ジェイコブ・ラティモア)とルース(ネル・ハドソン)は、ビジネスを始めるためにテキサス州のさびれた町ハーロウを訪れる。
しかし、四人はかつてその町を恐怖に陥れた連続殺人鬼、レザーフェイスの家に足を踏み入れてしまう。。。

おかっぱメガネの帝王 大木凡人のおやじギャグが実際は、凡作のように、今作品も個人的には凡作と思えました。
だけど凡ちゃんの主婦がひいちまうほどのお下劣ネタオンパレードのように、今作品で云うならゴアのオンパレード(後半30分位から)で、血吹雪になれてない視聴者にはひいちまうかな。
ってことで、今作品は、大木凡人風レザーフェイスかな。
(例えを書いてる本人もよくわからない例えですが)
テキサス・チェーンソー大量殺戮の続編を見るたびに、1974年のオリジナル作の何が象徴的なのかを実感する。
この2022年の続編も数年後には小生の頭から完全に忘れ去られるような作品でしたし、読み取るべきことがあまりなく、即座に消費されるように作られているって点はある意味ネトフリなら理想的なんかな。
脚本は淡々としたもので、レザーフェイス自身を含め、どのキャラにも深みはない。
むしろこうしたらエエのにってのの反対の一番悪いとこばかり選択してキャラたちは殺られちまうし、正直イライラしたかな。
レザーフェイスがずっと隠れて暮らしていたことをわざわざ見せることもなく、予想通りのタイミングでひょっこりはんする。
オリジナルを観てるファンの多くは、単にでっぷりとした大男がチェーンソーを片手に無造作に走り回り、人を切り刻んでいるようにしか見えへん。ソーヤー一家なくしてレザーフェイスは存在しないと個人的には思う。
今作品での少しましなのは、血みどろの部分です。
いくつかの殺人は、思っているよりもずっと血なまぐさいものに仕上がってた。
しかし、その見返りはほとんどなく、登場人物や表面的な社会批判はどうでもよくなってしまってナンやねんって思わずにはいられない。
バスの殺戮シーンは痛快(失礼🙇‍♂️)で、昔ながらの斬り合いが2分ほど楽しめました。
サリー・ハーデスティのサブプロットは、『ハロウィン』の続編でローリー・ストロードにしようとしたことの複製で、質感はnothing。
映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』のエルシー・フィッシャーは好きやけど、今作品では彼女から何も引き出そうとしていない勿体ないし残念。
雰囲気も、テキサスを十分に感じさせなかったかな。
これの続編にまた興味があるわけではないが、オリジナルとのつながりがあるので、やはりあれば見てしまうやろや。
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