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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズの一人旅のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・ブルー・ガルシア監督作。

トビー・フーパーが創始したホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」のシリーズ通算9作目となる最新作で、Netflixとレジェンダリー・ピクチャーズが共同制作し、『ドント・ブリーズ』(16)のフェデ・アルバレスが製作と原案を務めた気鋭の作品です。

1974年の第1作から約半世紀を経たシリーズ最新作であり、お馴染み“レザーフェイス”が再び殺戮ショーを繰り広げます。テキサス州オースティン郊外のゴーストタウン:ハーロウに町興しのためやってきた若者たちが、町に潜むレザーフェイスの襲撃に遭うというシチュエーションで、“意識高い系の若者たちが僻地で急転直下の生き地獄に叩き落される”という青春猟奇ホラーの王道をゆく作劇となっています。

レザーフェイスの生家である草原の中の一軒家ではなく、ゴーストタウンと化したハーロウの家屋にレザーフェイスが長らく潜んでいたという設定で、理想主義者の若者たちによって平穏な日常を破壊されたレザーフェイスが殺人鬼としての本能を再覚醒させ、暗い過去を抱えるヒロインら若者たちをトレードマークであるチェーンソーを手に襲い掛かっていきます。

情け容赦のない殺戮描写が恐怖度&絶望度満点で、バイオレンスを通り越した血みどろゴア描写の連発に震え上がりますし、50年にわたってレザーフェイスを追い続ける第1作の生存者:サリー・ハーデスティが副ヒロインとして登場するという、第1作と地続きになった展開も往年のファン心を歓ばせてくれます。
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