グッチー

エル プラネタのグッチーのレビュー・感想・評価

エル プラネタ(2021年製作の映画)
4.0
SNS時代の感性に溢れた、かなり現代的な感覚の映画だったと思います。

SNS上だけでは、かなり派手に暮らしている風に着飾っていながらも、現実には立ち退きを迫られていたり、靴も写真だけ撮ったら返品するなど、生活状況はかなり厳しいという感じが、いかにも実際にありそうな感じだなぁと。

また、貧困ではあるのに、母と二人で人生を満喫している感があるのは、見ていてちょっとほほえましい感じでした笑

カラーだと結構華やかになりそうな部分を、あえて全編モノクロにすることで、スッキリとした綺麗な映像になっていたと思います。
浜辺で裸になって海に入っていくシーンなんかは、綺麗なシーンだなぁと感心しました。

ラストはちょっと唐突感があり、結局最初のアメリカ行きの話とかどうなったんだろう?と気になる部分はちょっと気になりました笑

エンドロールの失業者の話など急に現実的な話が出てくるところは、何故か『なんとなくクリスタル』を思い出しましたが、あれはあれでありだなぁと。

現代的な感性で新しい作品が出てくることは良いことだと思うので、次回作も楽しみな監督です。

あと、全然関係ないですが、Camperのバッグありがとうございました。
年始からちょっと得した気分で嬉しかったです笑
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